あそびのデザイン

冬に直した自宅用のオーバル皿ですが、ひびが入っていた部分を直すだけではなく、少し模様を足してみました。

元々のお皿のデザインを汲んで、あそびで描いてみたのですが、お料理などを入れてもアクセントになるので、これがなかなか楽しいです。

自宅用のお皿は実験台でもあるので、ご依頼頂いたお預かりの器ではやらないことにも挑戦しながら、暮らしの中で使い続けています。

外側もこんな感じ。

金消し粉を使用。

ちなみに加飾をする前は、ただ漆でヒビを繕っただけの状態ですかっていましたので、こんな感じでした↓

スッと漆の線が入っているだけ。だいぶ印象が変わりますね。

お直しをご依頼いただいた場合、仕上げは基本的に、金粉・銀粉・真鍮粉(いずれも消し粉というマットな仕上がりの金属粉です)の加飾仕上げからお選びいただくようにしているのですが、器のデザインによっては加飾しないほうがクールに仕上がるお品もありますし、大げさなことをしなくても直るお品もありますので、一様に「金継ぎ(金繕い)」を勧めるのもどうなのかな~?と思うことがあります。金継ぎが流行って、もてはやされるようになって久しいですが、「金」は飾りにすぎません。

金属粉による加飾は、酸化して色が変わったり(その変化も一興なのですが)、何度も何度も洗ううちにどうしても剝れてしまったりします。

超ハードに日常使いする器ならば特に、金属加飾が取れてしまってがっかりするよりも、最初から色漆仕上げのほうが良いのではないかな?とも思ったり…。

いずれにしても器と対話しながら、お客様とも相談しながら、進めたいと考えています。

今回のようなあそびのデザインを入れて欲しいという場合にも対応しますので、ご相談下さい。

面白く、愉しく

今年も謙虚に素直に器と向き合い、学ばせてもらいたいと思います。よろしくお願いします。なにより去年踏み出せたホームページの第一歩、大事に育てていきたいです。

年末のバタバタで、金継ぎの作業が一ヶ月以上滞っていました。連休明けからまた再開できそうなので楽しみです。

写真は年末(と言っても11月)に伺わせて頂いた、私の漆と金継ぎの師匠・藤原啓祐さんの個展で購入してきた品物です。オヤツにピッタリ。かわいい。食事の際、漬物など添えるのもいいでしょうね。

一人で金継ぎしていると、モノの命のこととか消費社会の現在とかを色々と、考えてしまって、悶々としてしまうことがあります。そのことを少しの時間でしたがシショー藤原さんに聞いてもらえて、フッと肩の力が抜けました。

あらゆるモノを直してあげたい…というか直してあげるべきなのでは?!と暴走気味の妄想をする私に

「あらゆるモノと言っても、全部は無理やで」と笑って諭してくださったこと、忘れません。藤原さんでも直せないものがあるということです。そっかー、そりゃそうだー、と気が抜けました。

モノは完成した時、ピークの輝きを放ちます。そこからは下り坂。時の経過に人間誰しも抗えないのと同じく、モノも使われて傷つきながら最後は土に還ってゆくのが自然の流れ。なにもかもを、永くこの世につなぎ止めようとしなくてもいいのだと思いました。

藤原さんは、とても楽しそうに仕事をします。木彫りの時も、漆の時も、教室だと特にお喋りがとまらない愉快な方です。だから藤原さんの作った器も、朗らかに笑っているように感じられます。

私も私らしく、楽しく手を動かしたい。圧倒的に経験不足ではあるけれど…まずは手を動かすこと、そして勉強かな。焦らず、コツコツと作業を積み重ねていこうと思います。

よろしくお願いします。

修理は基本的に本漆を用いて行っております(合成樹脂は使用していません)

仕上げについては、金・銀・真鍮と色漆などに対応しております。ご依頼される方の

意向を伺い、その都度、相談のうえで決めていきたいと考えております。

<ご依頼までの流れ>

まずはじめに画像などで破損の状態を拝見し、仮見積もりをさせて頂きます。その後

修理品を直接お持ちいただくか郵送して頂き、見積額を決定、修理となります。

<修理・メンテナンスできないもの>

当工房では、ガラス製品についてはお断りさせて頂いています。技術が追いついたら

お受けできるようになるかも知れません。その他、器の状況によりお断りする場合も

ございますことをご了承ください。