2022

新年おめでとうございます。

この一年、日頃から器を大切にしている、器好きのみなさまにとって、良い年になります様に。

息子が幼稚園に入園してから開いたこの工房は、器を預けてくださったり、お教室に来てくださったり、関わってくださる方々によって少しずつ育ててもらっています。

初めて金継ぎを目にした日から、10年以上経ちますが、その時はまさか仕事にするとは思ってもいませんでした。おかげさまでコツコツ続けることができています。

年末年始にはホームページの掲載作品を追加しようと考えていたのですが、すみません、色々と間に合っていません。今のところ修理例が一番見られるのはInstagramになっています。

もしアカウントをお持ちでしたら、

「botanical_art_kusamura」

で、検索してみてください。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年の金継ぎ例をいくつか掲載しておきますね↓

ガラスの欠け

当工房では、基本的にガラス製品の修理は承っておりません。

漆はツルツルした面に定着しにくく、その時にくっついたように見えても、乾燥時の収縮などもあって剥がれやすいので、なかなか修理するのが難しいのです。
というわけでガラスの器のお直しは現状全て、お断りさせて頂いているのですが、これは自宅の器なので実験的に修理をしてみました。


ガラスは補修した裏側から下地に使った漆の色が透けてしまいます。これも難しい理由の一つです。

見る角度によって、下地が見えたり隠れたりするので、器の印象そのものが変わります。

今回は小さな欠けでしたが、コツンと何か当てたらポロっとすぐに取れてしまいそうだったので、実際の傷よりも広めに漆で覆い金消し粉で仕上げました。


強度はいかほどなのか?実際に使ってみながら、経過観察していきたいと思います。
ガラス用漆というものも一応販売されているのですが…その定着の度合い、経年変化の具合なども分からないので、まだ手が出せないでいます。

ガラスの修理、難しいです。

修理は基本的に本漆を用いて行っております(合成樹脂は使用していません)

仕上げについては、金・銀・真鍮と色漆などに対応しております。ご依頼される方の

意向を伺い、その都度、相談のうえで決めていきたいと考えております。

<ご依頼までの流れ>

まずはじめに画像などで破損の状態を拝見し、仮見積もりをさせて頂きます。その後

修理品を直接お持ちいただくか郵送して頂き、見積額を決定、修理となります。

<修理・メンテナンスできないもの>

当工房では、ガラス製品についてはお断りさせて頂いています。技術が追いついたら

お受けできるようになるかも知れません。その他、器の状況によりお断りする場合も

ございますことをご了承ください。