拭き漆椀ヒビお直し

お直し前 ヒビ長さ5cm
使用素材 本漆/布
 寸法 直径11.7cm
作業期間 約3か月
参考価格

毎日毎日、頻繁に使うお椀。お預かりした時にはすでに胴体の半分くらいまでヒビが入っていました。まずは拭き漆をかけ直し、それから布着せと呼ばれる手法でヒビの部分を覆い、補強しました。

拭き漆のお椀は、使い込むうちにどんどん塗膜が薄くなります。すると木地が水を吸い込むようになり、カビや油シミ、ヒビなどの傷みが生じます。塗膜が薄くなってきたかな?と感じたら、早めにメンテナンスすることをおすすめします。

・漆器、金継後の器は電子レンジでは

 ご使用になれません。

・ご使用後すぐに洗わず、水につけた

 ままの状態にしますと劣化を早めて

 しまいます。ご注意下さい。

・使用頻度の高い器は、特に経年変化

 により表面の金属が剝がれる場合が

 ございます。使用に問題ありません

 が、気になる場合はご相談下さい。

修理は基本的に本漆を用いて行っております(合成樹脂は使用していません)

仕上げについては、金・銀・真鍮と色漆などに対応しております。ご依頼される方の

意向を伺い、その都度、相談のうえで決めていきたいと考えております。

<ご依頼までの流れ>

まずはじめに画像などで破損の状態を拝見し、仮見積もりをさせて頂きます。その後

修理品を直接お持ちいただくか郵送して頂き、見積額を決定、修理となります。

<修理・メンテナンスできないもの>

当工房では、ガラス製品についてはお断りさせて頂いています。技術が追いついたら

お受けできるようになるかも知れません。その他、器の状況によりお断りする場合も

ございますことをご了承ください。